罷り
まかり
接頭辞
標準
emphatic verbal prefix
文例 · 用例
で此の場合、仮りに一私人が罷り出たとして、放校された生徒に同情するとしますと、では、中学生が、イヤな病気になるやうなことをしてもよいといふのか、なぞといふことになつて、凡そ「病気軽重と処分軽重」の問題とは、外れた所に文句の花が咲きさうであることはお分り下さる所でせう。
— 中原中也 『我邦感傷主義寸感』 青空文庫
往々考えが形而上的に走り、罷り違えば誇大妄想狂となんら選む所のないような夢幻的の思索に陥って、いつの間にか科学の領域を逸する虞がある。
— 寺田寅彦 『方則について』 青空文庫
改めておふくろ殿にお掛け合いをいたすために、こんにち罷り越した次第であると、式部は形を正しゅうしておごそかに云った。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
五円のものを三十円で売附けられるようなことも、罷り間違えば出来ることになる道理だ。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
やがてそれも絶えると、僕は年齢の二十余りも違ふ大人の前に罷り出た青年の、あの後悔を感ずるのであつた。
— 中原中也 『亡弟』 青空文庫
おおそれながらと罷り出て、汝の悪事を訴えて、首にしてやる覚悟しやあがれ。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
それよりして以來――癇癪でなく、憤りでなく、先生がいゝ機嫌で、しかも警句雲の如く、弟子をならべて罵倒して、勢當るべからざる時と言ふと、つゝき合つて、目くばせして、一人が少しく座を罷り出る。
— 泉鏡太郎 『春着』 青空文庫
罷り間違ったらば、其の喉笛にでも啖い付いて与るまでのこと。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
作例 · 標準
「そんなことを言っては罷り成らぬ!」と、彼は厳しく咎めた。
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彼の偉業は、数々の困難を罷り越えて達成された。
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現代社会では、不道徳な行為が罷り通っていることがある。
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標準
humble verbal prefix
作例 · 標準
「これは私の些細な進言にございます。お耳に罷り入れくださいませ。」
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「お忙しいところ恐縮ですが、少しばかりお時間を罷り取らせていただきます。」
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「ご迷惑をおかけし、誠に罷り申し訳ございません。」
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