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被治

ひち
名詞
1
標準
文例 · 用例
然るにたゞ單に其の法律には盲從せずして、造化の其の法律の精神を體得し、其の法律の如何なるものであるかを知りて之を運用し、被治者の地位たる野猿山羊の羣より超越して仕舞つて、漸やくにして治者、即ち造化の分身たる地位に到達せんと欲して居るのが人類の情状で、古來の賢哲は皆幾分か其の望を達し得て居るのである。
幸田露伴 努力論 青空文庫
しかし、その法律に盲従しないで、造物主のその法律の精神を体得し、その法律のどんなものであるかを知り之を運用し、被治者の地位である野猿|山羊の群れを超越して、次第に治者、即ち造物主の分身の地位に到達しようと欲しているのが人類の情状で、昔の賢人や哲人はみな幾分かその望みを達し得ているのである。
幸田露伴 努力論(現代訳) 青空文庫
そこには必ず治者と被治者とがあらねばならぬ。
有島武郎 惜みなく愛は奪う 青空文庫
そして治者に特権であるところのものは被治者には義務だ。
有島武郎 惜みなく愛は奪う 青空文庫
被治者の所有するところのものは治者の所有せざるものだ。
有島武郎 惜みなく愛は奪う 青空文庫
治者と被治者とは異った原素から成り立っている。
有島武郎 惜みなく愛は奪う 青空文庫
かしこには治者の生活があり、ここには被治者の生活がある。
有島武郎 惜みなく愛は奪う 青空文庫
国家には治者と被治者とがあって、その間には動向の根柢的な衝突が行われる。
有島武郎 惜みなく愛は奪う 青空文庫