葱々
葱々
名詞
標準
文例 · 用例
光武皇帝の未だ龍騰せざるに、南陽から其の居處春陵を望んで、佳なるかな氣や、鬱々葱々然たりと評したとあるから、其の氣の象たる秀茂せる森林の如くで有つたのだらう。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
光武皇帝(中国後漢の光武帝)が未だ決起しない時に南陽からその居処の春陵を望んで、「佳なるかな、気や鬱々葱々然たり」と評したとあるからその気の象は秀茂する森林のようであったのだろう。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
春花秋月、夏山の葱々たる、冬雪の皚々たる、これをみるものみな、その好風景に感ぜざるはなし。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫
三春の花香鳥語における、中秋の清風明月における、夏木の葱々たる、冬雪の皚々たる、一つとして美かつ妙ならざるなし。
— 緒言 『妖怪学講義』 青空文庫
第十九世紀社会の大烈風はすでにかの上古において垂天の雲のごとき鬱々葱々たる貴族的の大木を抜き去れり。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫