底引き
そこびき
名詞
標準
文例 · 用例
しかも、その嫌疑が造作もなく晴れるようではこの「与太者ユーモレスク、四幕、十一景」は到底引き延ばせるはずがないので、それで、この嫌疑をなるべく濃厚に念入りにするために色々と面倒な複雑なメカニズムが考案されなければならないのである。
— 寺田寅彦 『初冬の日記から』 青空文庫
だから私が実地訓練として、底引き網を買ってきて、出港初日、ひと網で捕獲して、浜で32シリングで売りました。
— TREGARTHEN'S WIFE 『トリガーセンの妻』 青空文庫
ガイ牧師の言う底引き網を採用すれば、もう飢餓に遭わないと思いませんか。
— TREGARTHEN'S WIFE 『トリガーセンの妻』 青空文庫
底引き網は使わん、俺も」 メアリは絶望して諦めた。
— TREGARTHEN'S WIFE 『トリガーセンの妻』 青空文庫
「親父は、沖で一人底引き網をやってたんです。
— 山川方夫 『他人の夏』 青空文庫
ウィリアム・タムソンは到底引受ける見込がなかったので、人々の目指すところはレーリー卿であった。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
漁船をだし、底引の錨繩で海の底をさぐりはじめてから、もう三時間以上になる。
— 久生十蘭 『あなたも私も』 青空文庫
サト子は、でたらめな鼻唄をうたいながら、行きどころのないタマシイのように家のなかを彷徨い歩いていたが、どの部屋へ行っても、集魚灯をつけた底引の漁船が、目の下に見える。
— 久生十蘭 『あなたも私も』 青空文庫