美玉
びぎょく
名詞
標準
文例 · 用例
そうしてみがけば輝くべき天下の美玉が塵塚に埋められるのである。
— 寺田寅彦 『時事雑感』 青空文庫
東 るりもはりも照せば光る西 類を以て聚る 美玉日に遇へば各※其の光を発するを云へるは東、類を以て聚まり群を以て分れて吉凶の生ずるを説ける繋辞伝の語を挙げ用ゐたるは西。
— 幸田露伴 『東西伊呂波短歌評釈』 青空文庫
八「ここに美玉あり。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫
美玉を愛蔵する者がその珠の表面に不浄なるものの影の映るのさえ避けたい類なのであろう。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫
」 公は顫える手で身に佩びた美玉をとり外して、己氏の前に差出した。
— 中島敦 『盈虚』 青空文庫
」 公は顫へる手で身に佩びた美玉をとり外して、己氏の前に差出した。
— 中島敦 『盈虚』 青空文庫
伏姫が父を諫めて、賞罰は政の枢機なることを説き、一言は以て苟且にすべからざるを言ひ、身を捐てゝ父の義を立てんとするに至りては、宛然たるシバルリイの美玉なり。
— 北村透谷 『処女の純潔を論ず』 青空文庫
杜子美玉露凋傷楓樹林巫山巫峽氣蕭森江間波浪兼天涌塞上風雲接地陰叢菊兩開他日涙孤舟一繋故園心寒衣處々催刀尺白帝城高急暮砧 この詩、五句目にある兩開とは、兩年の秋に開くの意であり、他日の涙とは過ぎし日の涙の意である。
— 島崎藤村 『桃の雫』 青空文庫