聘
へい
名詞
標準
文例 · 用例
東京|帝国大学の招聘に応じて、松江や熊本の地を去ったことも、同じくヘルンの身にとっては、愛する妻への献身的な犠牲だった。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
田島先生がこの療養所へ招聘されて来てからは、内部の機構が一新せられ、患者に対しても独得の療法を施し、非常な好成績で、医学界の注目の的となっているのだそうだ。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
やっと彼の椅子が出来ると間もなく、チューリヒの大学の方で理論物理学の助教授として招聘した。
— 寺田寅彦 『アインシュタイン』 青空文庫
一九一一年にはプラーグの正教授に招聘され、一九一二年に再びチューリヒのポリテキニクムの教授となった。
— 寺田寅彦 『アインシュタイン』 青空文庫
この財政の困難ということが、レーリーをしてケンブリッジの教授としての招聘に応じさせた主要な原因であったと云われている。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
一八九五年にはトリニティ・ハウス(海事協会)の学術顧問に聘せられた。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
「それじゃ葬式の日まで、君の身体が持つか持たんか判らないぜ」 逸作はしばらく術無げに黙っていたが、ふと妙案のように、「どうだ一つ、さっきのお雛妓の、あの若いかの子さんでも聘んで元気づけに君に見せてやるか」 逸作は人生の寂しさを努めて紛らすために何か飄逸な筆つきを使う画家であった。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
わたくしはそれを知っている故に、彼の思い付きに充分な信頼を置くものの、お雛妓を聘ぶなどということは何ぼ何でも今夜の場合にはじゃらけた気分に感じられた。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫