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曲尺

かねじゃく異読 きょくしゃく
名詞多音語
1
標準
carpenter's square (for checking angles)
文例 · 用例
予の考をもてすれば鐘が淵は曲尺が淵にて、川の形|曲尺の如く曲折するによりて呼びたる名なりと判ず。
幸田露伴 水の東京 青空文庫
窓の並んだ形が、椅子をかたづけた学校に似ていたが、一列に続いて、ざっと十台、曲尺に隅を取って、また五つばかり銅の角鍋が並んで、中に液体だけは湛えたのに、青桐の葉が枯れつつ映っていた。
泉鏡花 古狢 青空文庫
落葉のそよぐほどの、跫音もなしに、曲尺の角を、この工場から住居へ続くらしい、細長い、暗い土間から、白髪がすくすくと生えた、八十を越えよう、目口も褐漆に干からびた、脊の低い、小さな媼さんが、継はぎの厚い布子で、腰を屈めて出て来た。
泉鏡花 古狢 青空文庫
貸本屋だからと言って、股引の尻端折で、読本の包みを背負って、とことこと道を真直ぐに歩行いて来て、曲尺形に門戸を入って、「あ、本屋でござい。
泉鏡花 薄紅梅 青空文庫
真田が出丸の曲尺とて兵家の秘法になれりと『慶元記参考』にある。
菊池寛 真田幸村 青空文庫
また繩は、「太さ徑曲尺三分とし撚數曲尺一尺の間二十撚内外とす」ときまつて居り、その掛方も、「一筋繩にて横三ヶ所縱一ヶ所とし各一重※しとなし三寸内外の餘裕を存し上部に於て堅く結束すべし」ときまつてゐた。
島木健作 續生活の探求 青空文庫
耳に鉛筆を挾み、長い髪をした主人が、或る日、両手に厚紙の巻いたのと、鉛筆、曲尺、定規とをもってゴーリキイの居場所である台処へやって来た。
――幼年時代・少年時代・青年時代―― マクシム・ゴーリキイの伝記 青空文庫
「しかし、曲尺とすみ壺の仕事であるから――それを、あなた方がなさるとすれば、どういうことになるか?
本庄陸男 石狩川 青空文庫
作例 · 標準
曲尺で柱の垂直を測り、寸分の狂いもないように調整した。
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畳職人は、部屋の隅々まで曲尺を当てて採寸していた。
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この古民家は、曲尺を使って建てられた伝統的な工法が随所に見られる。
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家具の組み立て時には、曲尺で各部品の角度が正確か確認することが重要だ。
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2
標準
common shaku (unit of distance; approx. 30.3 cm)
作例 · 標準
江戸時代の書物には、建物の寸法が曲尺で記されていることが多い。
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この巻物は長さが一曲尺ちょうどで、昔の基準がわかる貴重な資料だ。
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茶室の広さは四畳半と定められているが、これは曲尺を基準にしたものだ。
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昔の反物の長さは、おおよそ一反が曲尺で計られた約10丈だった。
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