朝烏
あさがらす
名詞
標準
文例 · 用例
三の烏 なぞとな、お二めが、体の可い事を吐す癖に、朝烏の、朝桜、朝露の、朝風で、朝飯を急ぐ和郎だ。
— 泉鏡花 『紅玉』 青空文庫
「海棠の露をふるふや物狂」の下にだれだか「海棠の露をふるふや朝烏」とかいたものがある。
— 夏目漱石 『草枕』 青空文庫
岡崎の大極殿の屋根渡る朝烏見て茄子を摘む家 これは晶子さんには珍しい写生の歌で、春泥集にある。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
兎も角非常の大火で、金匱石室の藏が一朝烏有に歸したのは誠に殘念である。
— 狩野直喜 『日本國見在書目録に就いて』 青空文庫
また、電燈が付いたかと思ふと、いつの間にかふけて行つて、夜明けの庭鳥の聲や、朝がらすが寺の山の高い檜の木に群がり啼くのを聽く。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫