祐筆
ゆうひつ
名詞
標準
文例 · 用例
ご祐筆でござったのじゃな。
— なぞの八卦見 『右門捕物帖』 青空文庫
このおきのどくな最期をとげたおかたは、なんという名まえでござります」「松坂|甚吾とおいいじゃ」「お役は何でござります」「奥祐筆じゃ」「奥祐筆……!
— 子持ちすずり 『右門捕物帖』 青空文庫
「なるほど、ご祐筆とあっては、ご兄妹でござりまするかおつれ合いでござりまするか知りませぬが、お身よりのご婦人も字がうまいのはあたりまえでござりましょう。
— 子持ちすずり 『右門捕物帖』 青空文庫
これだけ騒いでいるのに、しかも変死を遂げているのは奥仕えの祐筆であるというのに、その加賀家が知らぬ顔であるという法はない。
— 子持ちすずり 『右門捕物帖』 青空文庫
またたくひまに、あの奥祐筆松坂|甚吾のお小屋を見つけたとみえて、左並びの三軒めの前から、しきりと手を振りました。
— 子持ちすずり 『右門捕物帖』 青空文庫
さらった人は、わたしをおどしつけた人は、大口三郎というおかたでござります」「どこのやっこだ」「もとは同じ溝口藩のご祐筆、うちのご主人とはお相弟子、ご先代松坂兵衛様のご門人でござります」「いま浪人か!
— 子持ちすずり 『右門捕物帖』 青空文庫
」「いいえ、やはり当加賀家へご仕官なさいまして、ただいまはご祐筆頭でござります」「なに!
— 子持ちすずり 『右門捕物帖』 青空文庫
やっぱり祐筆か」「いいえ、依田流弓道のご師範役でござります」「なにッ、弓の師範!
— 子持ちすずり 『右門捕物帖』 青空文庫