煽て
おだて
名詞頻度ランク #39028 · 青空 30 例
標準
instigation
文例 · 用例
尺八の稽古といえば、そのころ村に老人がいまして、自己流の尺八を吹いていましたのを村の若い者が煽てて大先生のようにいいふらし、ついに私もその弟子分になったのでございます。
— 国木田独歩 『女難』 青空文庫
相変わらず如才ねえことを云って、ひとを煽てちゃあいけねえ。
— 十五夜御用心 『半七捕物帳』 青空文庫
そして、父が理由もなく癇癪を起しかけて来ると、少女よりやゝしつかりした綺麗な唇を嬌然と笑みかけて、あどけないことを云つたり、親を煽てたり、他人の悪口を云つたり、およそ父の弱点が喜びさうなところを衝いて、素知らぬ顔で父の気分を持ち直させることに、気敏い幇間のやうな妙を得てゐた。
— 岡本かの子 『過去世』 青空文庫
もちろんその言葉のついでに相手の池上のことも褒めて煽てあげないことはありません。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
その癖、出会えば女乞食は今は全く態度を革めて、わたくしに阿ねるような媚びるような、また煽て上げるような所作をして、「お嬢さまや、まあ、何というお可愛らしい方なの」 と覚束なくもせい/″\親しさを出してわたくしの手を取り上げようといたします。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
それを紳士は威猛高なところをみせたり下手から煽てたり、磊落な風を装ったりして使っている様子がちら/\見えていました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
それが渋いとか何とかいいかげんなニヒルの仲間達に煽てられたもんですが、詰らないことです。
— 岡本かの子 『高原の太陽』 青空文庫
うまく煽てて石膏の一つも売りつけてやれ。
— 岡本かの子 『百喩経』 青空文庫
作例 · 標準
彼の甘い煽てに乗せられて、高い壺を買わされてしまった。
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あの男は煽てが上手く、誰でも彼に意見を曲げられてしまう。
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心にもない煽てを言われて、かえって警戒心が強くなった。
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