大戸
おおど異読 おおと
名詞
標準
main door at the front of a house
文例 · 用例
」と衝と茶の間を抜ける時、襖二|間の上を渡って、二階の階子段が緩く架る、拭込んだ大戸棚の前で、入ちがいになって、女房は店の方へ、ばたばたと後退りに退った。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
一足先へ駈出して、見覚えた、古本屋の戸へ附着いたが、店も大戸も閉っていた。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
店の前までくると、入口のすりガラスの大戸の前には、冬の午後の、かじかんだ日ざしをうけて、ひとつひとつの葉の先に、とげのあるらんの小さい鉢がふたつおいてありました。
— 新美南吉 『いぼ』 青空文庫
とてもどうもこの上お客の出来る次第ではござりませんので、早く大戸を閉めました。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
土間無く、天井無く、障子|襖無く、壁一重にて隣を分ち、大戸一枚道路を隔てる、戸に接してわづかに三畳|乃至五六畳の一室あるのみ。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
あとの大戸を、金の額ぶちのように背負って、揚々として大得意の体で、紅閨のあとを一散歩、贅を遣る黒外套が、悠然と、柳を眺め、池を覗き、火の見を仰いで、移香を惜気なく、酔ざましに、月の景色を見る状の、その行く処には、返咲の、桜が咲き、柑子も色づく。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫
――電報一本で、遠くから魔術のように、旅館の大戸をがらがらと開けさせて、お澄さんに、夜中に湯をつかわせて、髪を結わせて、薄化粧で待たせるほどの大したお客なんだもの。
— 泉鏡花 『鷭狩』 青空文庫
宿のその二階家の前は、一杯の人だかりで……欄干の二階の雨戸も、軒の大戸も、ぴったりと閉まっていました。
— 泉鏡花 『半島一奇抄』 青空文庫
作例 · 標準
例句
標準
front shutters
作例 · 標準
例句
ウィキペディア曖昧さ回避
大戸(おおと、おおど)は、日本の地名、また姓の一つである。
日本の地名
- 秋田県秋田市上北手大戸(江戸時代の大戸村)
- 秋田県羽後町大戸
- 福島県会津若松市大戸町 — 大戸岳・大戸山がある。
- 茨城県鉾田市大戸
- 茨城県茨城町大戸 — 大戸のサクラがある。
- 埼玉県さいたま市岩槻区大戸 (さいたま市岩槻区)
- 埼玉県さいたま市中央区大戸 (さいたま市中央区)
- 千葉県市原市大戸
- 千葉県大多喜町大戸
- 千葉県香取市大戸 — 中世の大戸荘。大戸神社、大戸駅がある。
- 千葉県館山市大戸
- 群馬県東吾妻町大戸
- 新潟県弥彦村大戸
- 京都府南丹市園部町大戸
- 徳島県上那賀町大戸
関連項目
出典: 大戸 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0