汗牛充棟
かんぎゅうじゅうとう
名詞
標準
(having, there being) a great number of books
文例 · 用例
かかる種類の本は、安永天明から天保の頃にかけて江戸には汗牛充棟も啻ならざる程あるが、京阪には比較的少いやうである。
— 木下杢太郎 『京阪聞見録』 青空文庫
その原書の由来と説明とは、所謂ファウスト文献、一層広く言えばギョオテ文献があって、その汗牛充棟ただならざる中にいくらでもある。
— 森鴎外 『訳本ファウストについて』 青空文庫
と言いましても、支那の著作物は文字通りの汗牛充棟で、単に〈志怪の書〉だけでも実におびただしいのでありますから、容易に読破されるものではありません。
— 開会の辞 『中国怪奇小説集』 青空文庫
明末に發掘されて以來、今日までこの古碑の歴史や解釋に關する著書や論文は、殆ど汗牛充棟といふ有樣で、歐米方面の文獻は、大略ヘレル(Heller)の『西安府のネストル教碑』に紹介されて居り(1)、コルヂエ(Cordier)の『支那書史』には、一層網羅されて居る(2)。
— 桑原隲藏 『大秦景教流行中國碑に就いて』 青空文庫
此の如くして通志堂經解とか皇清經解とか續皇清經解とか、經書の解釋は文字通り汗牛充棟の多きに達するが、その經書の眞僞、さてはその製作年代等に就いては、彼等は殆ど研究の手を着けぬ。
— 桑原隲藏 『支那猥談』 青空文庫
およそ明治中葉以降芸者のことを書きたる小説|汗牛充棟もただならぬに、地獄白首のことを書きたるものに至つては晨星寥々たるの感あるは何ぞや。
— 永井荷風 『桑中喜語』 青空文庫
すべて妓家の模様を書きしるせしもの既に言ひしが如く汗牛充棟なればここには除けり。
— 永井荷風 『桑中喜語』 青空文庫
比較神話学説の発生して、神話学の一個の科学としての発達に大なる催進を与えてより、欧羅巴の神話学界は俄に活気を呈し、今日まで、学者のこの学に関して、言説をなせしもの甚だ多く、その著書もまた、啻に汗牛充棟のみならず。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
作例 · 標準
亡くなった教授の遺品整理を始めたが、書斎を埋め尽くす汗牛充棟の蔵書を前に、どこから手をつけていいか途方に暮れた。
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「電子書籍の時代になっても、やはり汗牛充棟の本に囲まれて暮らすのが僕の昔からの夢なんだ」
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街の古本屋の主人は、汗牛充棟の棚の中から客が求める一冊を、まるで手品のように数秒で取り出した。
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ウィキペディア
汗牛充棟(かんぎゅうじゅうとう)は、唐の時代の中国からの概念。
出典: 汗牛充棟 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0