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卓然

たくぜん
形容詞-たる副詞-と
1
標準
outstanding
文例 · 用例
孝孺の此言に照せば、既に其の卓然として自立し、信ずるところあり安んずるところあり、潜渓先生が謂える所の、特り立って千古を睨み、万象|昭して昏き無しの境に入れるを看るべし。
幸田露伴 運命 青空文庫
斯る世に芸術の神とも仰ぐ可き能楽家只圓翁が茶道に接すれば自然に紛々たる技巧の堕気を破つて卓然その神をこの茶杓の形に示現せしめしものと存候。
夢野久作 梅津只圓翁伝 青空文庫
内に誠を藏し、血と涙とを湛へて、包むに奇才と博識とを以てし、或は磊落に、或は飄逸に、或は奇拔に、或は嚴正に、或は滑稽に、卓然として名利の※より逸出せる博士の人格は、今の世、絶えて其比を見ず。
大町桂月 小日向臺 青空文庫
衆人の攻撃も慮るところにあらず、美は簡単なりという古来の標準も棄てて顧みず、卓然として複雑的美を成したる蕪村の功は没すべからず。
正岡子規 俳人蕪村 青空文庫
彼に万葉調の歌を作れと教へし先輩あるに非ず、彼の万葉調の歌を歓迎したる後進あるに非ず、しかも彼は卓然として世俗の外に立ち独り喜んで万葉調の歌を作り少しも他を顧ざりしはけだし心に大に信ずる所なくんばあらざるなり。
正岡子規 墨汁一滴 青空文庫
衆人の攻撃も慮る所にあらず、美は簡単なりといふ古来の標準も棄てて顧ず、卓然として複雑的美を成したる蕪村の功は没すべからず。
正岡子規 俳人蕪村 青空文庫
だからいかな長所があっても、この長所を傷ける短所があって、この短所を忘れ得せしむるだけに長所が卓然としていない作物は、惜しいけれども文句がつきます。
夏目漱石 文芸の哲学的基礎 青空文庫
この前後の芸術一般が持つ美には、それゆえ毎に無常迅速の哀感を内に孕み、外はむしろ威儀の卓然たるものがあった。
高村光太郎 美の日本的源泉 青空文庫
作例 · 標準
彼の才能は、同世代の若手芸術家たちの中でも卓然として輝いている。
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激しい議論の中でも、彼女の冷静な判断力は卓然として際立っていた。
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その建築物は、周囲の古い町並みの中で卓然とした存在感を放っている。
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