特筆
とくひつ
名詞動詞-サ変動詞-他動詞頻度ランク #15904 · 青空 169 例
標準
special mention
文例 · 用例
後世の日本文學史上に特筆さるべき一世の大詩人が、狹い田舍町に於て全く人に知られず住み、世捨人の侘しい隱遁生活をしてゐることを考へると、それだけでも自分は無量の感慨にうたれるが、さらに蒲原氏によつて直接訴へられた所を傳聞するに及び、自分は押へられない憂鬱と憤怒に驅られた。
— 萩原朔太郎 『蒲原有明氏の近況を聞いて』 青空文庫
『こゝに一人の少女あり、其名を絹といふ』と僕は小説批評家への面當に今一|度特筆大書する。
— 国木田独歩 『湯ヶ原より』 青空文庫
先生とどこで何を食ったというようなことがやたらに特筆大書されているのである。
— 寺田寅彦 『詩と官能』 青空文庫
とすると、今度の戦争は有史以来特筆大書すべき深刻な事実であると共に、まことに根の張らない見掛倒しの空々しい事実なのである。
— 夏目漱石 『点頭録』 青空文庫
これはいかにも平凡な発見のようではあるが、しかし、私はこの貧しい手記の中に最も力をこめて特筆大書して置きたいような、何だか、そんな気がしてならないのである。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
まことならば、津軽が、ほんの少しでも中央の政局を動かしたのは、実にこれ一つといふ事になつて、この安東氏一族の内訌は、津軽の歴史に特筆大書すべき光栄ある記録とでも言はなければならなくなる。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
私は小説というものを間違って考えているのであろうか、と思案にくれて、いや、そうで無いと打ち消してみても、さて、自分に自信をつける特筆大書の想念が浮ばぬ。
— ――ひそひそ聞える。なんだか聞える。 『鴎』 青空文庫
「待つ」という言葉が、いきなり特筆大書で、額に光った。
— ――ひそひそ聞える。なんだか聞える。 『鴎』 青空文庫
作例 · 標準
彼の今回の功績は、社内の歴史においても特筆すべき出来事だ。
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その映画の映像美については、特に特筆しておきたい。
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報告書には、改善された数値を特筆して記載すること。
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