手を緩める
てをゆるめる
表現動詞-一段
標準
to let up
文例 · 用例
……饂飩屋の門に博多節を弾いたのは、転進をやや縦に、三味線の手を緩めると、撥を逆手に、その柄で弾くようにして、仄のりと、薄赤い、其屋の板障子をすらりと開けた。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
私はふと何かしら侮辱を感じて急に手を緩めると、すぐに立上って彼から離れた。
— 中島敦 『虎狩』 青空文庫
手を緩めると、顎は見事に嵌まってしまった。
— 森鴎外 『カズイスチカ』 青空文庫
右側の二人はすわと波を切る手を緩める。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
保根は、丸地の声を聞きつけて、手を緩める。
— 岸田國士 『長閑なる反目(三場)』 青空文庫
俺は、火箸を罠に突っ込んでギュウギュウ締めて死ぬのだって、自分の手ではむずかしかろうと思うよ――苦しくなって茫としたとき、少し手を緩めると、火箸はすぐ戻るから、本人は息を吹き返すことになるだろう」「そんなものですかね」 二人の話は結論に入る前に、もう立花家のお勝手に立っておりました。
— 凧の糸目 『銭形平次捕物控』 青空文庫
高いところから首を吊るなら別だが、手で首を締めると、氣がポーツとした時手を緩めるから、どうしても死なずに生き還る、これは柔術の先生かお醫者に訊けばわかることだ」「――」「そこでお内儀は、手拭で自分の首を力一杯縛り、後ろの方へ男結びに固く結んだ上、枕元の水差しの水を、その手拭にかけた。
— 華魁崩れ 『錢形平次捕物控』 青空文庫
」「伊豆屋の虎松が、吾妻屋の裏木戸の前で喉笛を切られて血だらけになつて死んでゐますよ」「よし、手を緩めると、飛んでもねえ業をする畜生だ。
— 毒酒藥酒 『錢形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
目標まであと一歩のところだが、ここで手を緩めるわけにはいかない。
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「敵が怯んだぞ! 攻撃の手を緩めるな!」と指揮官が叫んだ。
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締め切りが迫っているのに、彼は手を緩めるどころかさらに集中力を高めた。
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