ウラウラ
ウラウラ異読 うらうら
副詞-と
標準
gently and clearly shining (like the sun in springtime)
文例 · 用例
まず雀が鳴いているところ、朗らかな朝陽がウラウラ光っているところ、陽にあたって青葉の音が色が、雨のように薫じているところ……槐多ではないが、狂人のように、一人居の住居が、イマ!
— 林芙美子 『放浪記(初出)』 青空文庫
窓をあけると、三月の陽を浴びて、画学生たちが、すもうを取ったり、壁に凭れたり、あんなにウラウラと暮らせたらゆかいだろう。
— 林芙美子 『放浪記(初出)』 青空文庫
晴れ渡った晩秋の旭光がウラウラと山懐の大邸宅を照し出すと、黄色い支柱を並べた外廊下に、白い人影が二つほど歩みあらわれた。
— 夢野久作 『白菊』 青空文庫
顳※に凍てついた古い昔の襤褸をほぐす、丁度あのノウノウとした反芻動物のやうに、僕はウラウラとした海岸のベンチや、たまさかに翳りの深い樹の下で、一つづつ食べ直すものの如くに襤褸をほぐすのが日課であつた。
— 坂口安吾 『海の霧』 青空文庫
親方が時々僕を慰めに来る、あきらめて、背中を向けて、行つてしまふが、それでも僕の安心は、海のやうにウラウラと深い。
— 坂口安吾 『海の霧』 青空文庫
ウラウラと揺れる日の光のにおいが、障子に畳にお神棚に漂って、小さなつむじ風であろう、往来の白い土と乾いた馬糞とがおもしろいようにキリキリと舞いあがって消えるのが、格子戸ごしに眺められる。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
しばらくじっと盤上の二石を見つめていたが、やがて、ウラウラ障子に燃える陽光におもてを向けて、夢語のごとくにつづけるのだった。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
深沈たる刀身――毒魚の淵のやうな、鐵の魔術の國俊から眼を移すと、庭前の櫻はまさに半開、午後の陽はウラウラと縁側に射し込んで、淺黄色の空に、浮彫された花の美しさは、さすがに、氣の荒い富山七之助をうつとりさせます。
— 萬兩分限 『錢形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
例句