戯号
ぎごう
名詞
標準
文例 · 用例
剃髪して五郎作|新発智東陽院寿阿弥陀仏曇とは好劇家たる五郎作が、音の似通った劇場の緞帳と、入宋僧※然の名などとを配合して作った戯号ではなかろうか。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
紀州田辺の紀の世和志と戯号した人が天保五年に書いた『弥生の磯』ちゅう写本に、厳島の社内は更なり、町内に鹿夥しく人馴れて遊ぶ、猴も屋根に来りて集う。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
日本語を善くする事邦人に異らず、蘇山人と戯号して俳句を吟じ小説をつづりては常にわれらを後に瞠若たらしめた才人である。
— 一名 東京散策記 『日和下駄』 青空文庫
彩牋堂主人とは有名な何某株式会社取締役の一人何某君の戯号である。
— 永井荷風 『雨瀟瀟』 青空文庫
その盛名を慕って少しく文筆を弄ぶ輩は我も我もと門下に集まり、△垣△文の戯号を授かって大得意。
— 山本笑月 『明治世相百話』 青空文庫