幻辞.com

焼米

やいごめ
名詞
1
標準
文例 · 用例
紙袋からぽろぽろと焼米を鉢にあけて、秋成はそれに湯を注いだ。
岡本かの子 上田秋成の晩年 青空文庫
湯気で裏表紙が丸くしめり脹らんだ蓋の本をわきへはねて、鉢の中にほどよく膨れた焼米を小さい飯茶椀に取分け、白湯をかけて生味噌を菜にしながら、秋成はさつさと夕飯をしまつた。
岡本かの子 上田秋成の晩年 青空文庫
小さな丘の蓮池城、其処には今でも城の兵糧であった焼米が出るとのことであった。
田中貢太郎 八人みさきの話 青空文庫
そこではまだ、頂上の狭い平地の赤土をちょっと掘ると、黒く焦げた焼米が出て来た。
大杉栄 自叙伝 青空文庫
私が真先に尋ねたのは、香具師の親方のドニメの所で、彼は其時自分の室で焼米を食べて居りました。
国枝史郎 西班牙の恋 青空文庫
油臭い、焼米のやうな味でござらう」と云ふ。
芥川龍之介 青空文庫
それが急に言葉から食物まで違う東京、母も姉もお祖母さんも傍にはいないよその家での明暮となり、小さい藤村が、故郷の景色を懐しく思い出し、故郷でたべた焼米や椋葉飯やを恋うた心の切なさはまことに想像される。
宮本百合子 藤村の文学にうつる自然 青空文庫
蕨の奈良茶、上尾博労新田の酒屋、浦和|焼米坂の焼米、といったような名物に挨拶しながら、熊谷で、梅本の蕎麦を食べないということが心残りになるらしい。
他生の巻 大菩薩峠 青空文庫
ウィキペディア

焼米(やきごめ)とは、日本の伝統的な米の加工食品である。熟する直前の未熟な籾、あるいは水に漬けて発芽させた種籾をもみ殻ごと煎り、搗いて殻を取り去ったもの。焼き米、いりごめ、やいごめ、やっこめなどとも呼ばれる。《季 秋》「―を粉にしてすする果報かな/一茶」

出典: 焼米 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0