明眼
めいがん
名詞
標準
文例 · 用例
如何なる明眼の人も、我が眉を視ることは難い。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
明眼論に本づける西の諺おもしろし。
— 幸田露伴 『東西伊呂波短歌評釈』 青空文庫
どんなに明眼の人でも我が眉を見ることは難しい。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
未明眼覚めて、昨今の自分を省察する、しつかりせよ。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
悪魔式鼻の表現の苦手は、いつでも音なしい正直な人間か又は数等|上手を行く明眼達識の士かであります。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
このような場合には相手の婦人が鼻の研究者でない限り、又は余程の明眼達識の女性でない限り、もしくは特別の注意を男性の表現に払っていない限り気が付かないのが普通であります。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
それを取ることは明眼の人の義務であって、人のためでもない自分のためでもないという心からでした。
— 間の山の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
「モシ――少々物を承りたいのでございますが」 明眼の人の眼は外れても、弁信の勘の外れた例のないのを例とすることによって、こうして弁信から、「物を承りたい」と呼びかけられた当面には、何か相当のものが存在していなければならないはずなのです。
— 新月の巻 『大菩薩峠』 青空文庫