辺り
わたり
名詞頻度ランク #3340 · 青空 1718 例
標準
neighbourhood
文例 · 用例
割烹着の胃に当る辺りが濡れてゐるところを見ると、今の今まで茶碗でも洗つてゐたという風だ。
— 中原中也 『西部通信』 青空文庫
なんと鍋屋横丁の裏辺りから東京高等学校の辺りにかけてといふものは、いやな東京の郊外中でもわけてもいやな所であり、硝子障子から外をみると、枯草の野ッ原の中で子供が三つ凧を揚げてゐる。
— 中原中也 『引越し』 青空文庫
ヒヨツト葉巻を手に取り、マークをみてゐる)女の声 (ドアの辺りより)お帰りなつてるのね。
— 中原中也 『夢』 青空文庫
「……フン、そりや彼奴の云ふのにも本当はある――」「けれどもだ、……けれどもそれでは此方が困る……」 そこへ、「何方にも一理ある場合は親の方を子は聴入れなくつちやァ不可ない」といふ、常々云つてる言葉が飜然浮ぶと、彼は解決を得た喜びに敷居の辺りを意気ある眼で睨んだ。
— 中原中也 『医者と赤ン坊』 青空文庫
彼の笑といふ笑は哄笑であり、その度に鳩尾の上辺りに垂れてゐる白の、幅広く厚くもある旧式の羽織紐が、トロントロンと揺れた。
— 中原中也 『校長』 青空文庫
阪の中程に街燈がただ一つ覚束ない光に辺りを照らしている。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
この辺りまで畑打つ男女|何処となく悠長に京びたるなどもうれし。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
直径百メートルもあるかと思う円周の上を走って行くその円の中心と思う辺りを注意して見るとなるほどそこに一羽の鳥が蹲っている。
— 寺田寅彦 『鴫突き』 青空文庫
作例 · 標準
この辺りには、昔ながらの商店街が残っている。
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彼はその事故の詳しい状況を、居合わせた人々の辺りに尋ねた。
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辺りを見回しても、助けを呼べるような人は誰もいなかった。
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