御三
ごさん
名詞
標準
文例 · 用例
さもあらばあれ、御三人、ちかごろの寒さにつけても、おからだお大切のこと、第一におねがひいたします。
— 太宰治 『人物に就いて』 青空文庫
それゆえにこそ、家康海内を一統するに及んで兵馬の権を掌握するや、長沢松平断絶すべからずとなして、御三男|忠輝公を御養子に送ってこれを相続せしめ、長沢の郷二千三百石をその知行所に当てた上、これを上野介に任官せしめて、特に格式三万石の恩典を与えました。
— 三河に現れた退屈男 『旗本退屈男 第五話』 青空文庫
なれども御三代の当主と来ては、いやはや何と言うか、売家と唐様で書く三代目どころの騒ぎではござりませぬわい。
— 日光に現れた退屈男 『旗本退屈男 第八話』 青空文庫
左は御三家筆頭水戸徳川のお上屋敷である。
— 佐々木味津三 『老中の眼鏡』 青空文庫
御三家ですらもが薩長の鼻息|窺うて、江戸追討軍の御先棒となるきのう今日じゃ。
— 佐々木味津三 『十万石の怪談』 青空文庫
三里ちかく来ると御三戸橋、ここから面河渓へ入る道が分れている、そこの巨大なる夫婦岩は奥地の風景の尋常でなかろうことを思わせるに十分である、私はひたむきに久万へ――松山へといそいだ。
— 種田山頭火 『四国遍路日記』 青空文庫
だから本人の気の持ちよう一つでは、仁参が御三どんの象徴になって瓢箪が文学士の象徴になっても、ことごとく信心がらの鰯の頭と同じような利目があります。
— 夏目漱石 『創作家の態度』 青空文庫
」「御三男様御作|吐舌申候。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫