無理算段
むりさんだん
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
scraping together (a sum of money)
文例 · 用例
譬えて言えば、無理算段をして温泉逗留に出たものが、旅先で旅費を使い果せば、やがてほうほうの態でまた元の住みにくい我が家へ戻って来るというのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
なお二百円の金を無理算段して、神経痛だという瞳を温泉へ連れて行った。
— 織田作之助 『雪の夜』 青空文庫
そういう夫婦の例にままあるとおり無理算段をして出て来た近県の衰えた豪家の夫妻で、忽ち失敗した上、夫は病死し妻は、今更故郷へも帰れず、子を捨てて、自分は投身しようとしたが、子のことが気にかかり、望みを果たさなかった。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
佳い菊の苗が、どこかに在ると聞けば、どのやうな無理算段をしても、必ず之を買ひ求めた。
— 太宰治 『清貧譚』 青空文庫
その土地で、ちょっとした呉服屋に思われたが、若い男が田舎|気質の赫と逆上せた深嵌りで、家も店も潰した果が、女房子を四辻へ打棄って、無理算段の足抜きで、女を東京へ連れて遁げると、旅籠住居の気を換える見物の一夜。
— 泉鏡花 『第二菎蒻本』 青空文庫
金子は為替で無理算段で返しましたが、はじめての客に帰りの俥まで達引いた以上、情夫――情夫(苦い顔して)が一度きり鼬の道では、帳場はじめ、朋輩へ顔が立たぬ、今日来い、明日来い、それこそ日ぶみ、矢ぶみで。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
なけなしの金をはたいたのか、無理算段したのかいずれにしてもあまり余った金ではない証拠に、為替に添えた手紙には、いずれも血の出るような金を手ばなす時の表情がありありと見え、どうぞよろしくと、簡単な文句にも十二分の想いがこもっていた。
— 織田作之助 『勧善懲悪』 青空文庫
これが一所にならぬ話の筋は世間にあるまい……といったような自惚れから、柄にない無理算段をして通い初めたのが運の尽き。
— 夢野久作 『名娼満月』 青空文庫
作例 · 標準
引越し費用を捻出するために、彼は親戚中に頼んで無理算段した。
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ボーナスが出るまで、なんとか手持ちのお金で無理算段するしかない。
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会社が倒産寸前だったので、社長は資金繰りに無理算段を重ねた。
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