逆茂木
さかもぎ
名詞
標準
abatis
文例 · 用例
根まがり竹の細い幹に、枯れ果てた蔓がしだらなくまつはりついたまゝで、逆茂木のやうに鋭く眼を射る。
— 有島武郎 『秋』 青空文庫
一時、芸者の数が有余ったため、隣家の平屋を出城にして、桔梗、刈萱、女郎花、垣の結目も玉章で、乱杙逆茂木取廻し、本城の欄の青簾は、枝葉の繁る二階を見せたが、近頃いわれあって世帯を詰めて、稲荷様向うの一軒につづめたので、隣家はあたかも空屋である。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
根を掘上げたばかりと思う、見事な蓮根が柵の内外、浄土の逆茂木。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
」と、飲んだ茶と一緒に、したたか感心して、「これぞ、自然なる要害、樹の根の乱杭、枝葉の逆茂木とある……広大な空地じゃな。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
蜻蛉でも来て留まれば、城の逆茂木の威厳を殺いで、抜いて取っても棄つべきが、寂寞として、三本竹、風も無ければ動きもせず。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
逆茂木をうんとこさこしらえて置け!
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
……乱杭も逆茂木も打っておけ!
— 国枝史郎 『猫の蚤とり武士』 青空文庫
「乱杭、逆茂木など設けまして、防戦の備え出来おりまする。
— 国枝史郎 『猫の蚤とり武士』 青空文庫
作例 · 標準
城の周りには、敵の侵入を防ぐために逆茂木が巡らされていた。
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戦国時代の砦では、逆茂木が重要な防御施設だった。
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彼は逆茂木を乗り越える訓練を積んでいた。
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ウィキペディア
逆茂木(さかもぎ)とは、戦場や防衛拠点で先端を尖らせた木の枝を外に向けて並べて地面に固定し、敵を近寄らせないようにした障害物。別名:逆虎落(さかもがり)、鹿砦(ろくさい)、鹿角砦、鹿角木。英語では、abatis、abattis、abbattis と呼ばれる。戦場では、単独もしくは鉄条網などと組み合わせて使用される。
出典: 逆茂木 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0