風々
風々
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標準
文例 · 用例
それに、元来作家なんてものは、すべてこうしたことはいっさい関係しないものなんだよ」笹川はこう、彼のいわゆる作家風々主義から、咎めるような口調で言った。
— 葛西善蔵 『遁走』 青空文庫
彼のいわゆる作家風々主義というのは、つまり作家なんてものは、どこまでも風々来々的の性質のもので、すべての世間的な名利とか名声とかいうものから超越していなければならぬという意味なのである。
— 葛西善蔵 『遁走』 青空文庫
たとえば、卑近な例を挙げてみれば、彼は米琉の新しい揃いの着物を着ていても、帽子はというと何年か前の古物を被って、平然として、いわゆる作家風々として歩き廻っているといった次第なのである。
— 葛西善蔵 『遁走』 青空文庫
……まるで芸者屋のお女将でも着そうな羽織じゃないか」風々主義者の彼も、さすが悪い気持はしないといった顔してこう言った。
— 葛西善蔵 『遁走』 青空文庫
……彼はいわゆる作家風々主義で、万事がお他人任せといった顔はしているけれど、事実はそうなのだから。
— 葛西善蔵 『遁走』 青空文庫
私はいわゆる作家風々主義ということについて、理解の足りなかったことに、気づいた。
— 葛西善蔵 『遁走』 青空文庫
そして君は活きたものの、どこまでも活きて行く上の風々主義者だ。
— 葛西善蔵 『遁走』 青空文庫
そして僕は死物の、亡者の風々主義者というわけだろう」私はすっかり絶望的な、棄鉢の気持になって言った。
— 葛西善蔵 『遁走』 青空文庫