百川
ひゃくせん
名詞
標準
hundred rivers
文例 · 用例
東京の水を説かんとして先づ隅田川を説くは、例へばなほ水経の百川を説かんとして先づ黄河を説くが如し、説述の次第おのづから是の如くならざるを得ざるのみ。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
筆者を除いた九名の選手と仮装マネージャーが、文字通りに長鯨の百川を吸うが如くである。
— 夢野久作 『ビール会社征伐』 青空文庫
就中喫茶店は、貴婦人社会にさるものありと衆も識りたる深川綾子、花の盛の春は過ぎても、恋草茂る女盛り、若葉の雫滴たるごとき愛嬌を四方に振撒き、多恨多情の八方睨に大方の君子を殺して黄金の汁を吸取ること長鯨が百川を吸うがごとし。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
況んや百川海を學んで海に至るであるからして、其の志さへ失はないで、一蹶しても二躓しても、三顛四倒しても、起上り/\して敢て進んだならば、鈍駑も奮迅すれば豈寸進無からんやである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
酔ふほどに気分は大きく、陶然とする僕は、北溟ニ巨魚アリ身ノ長 数千里仰ギテハ三山ノ雪ヲ吐キ横サマニ百川ノ水ヲ呑ム と非常にうたふのであつたが、そんなに広い処なので、誰もゐないと同様で、どこにも迷惑などは及ぼさぬのであつた。
— 牧野信一 『自烈亭』 青空文庫
ましてや「百川海を学んで海に至る」(全て川は海を目指し、終には海に達す)であるから、その志さえ失わないで、躓いても、転んでも、倒れても、起き上がり起き上がりして敢えて進んだならば、「鈍駑も奮迅すれば豈寸進なからんや」(駄馬も奮迅すれば少しは進む)である。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
美妙は実に純文学を代表して耆宿依田百川と共に最始の少数集団に加っていたので、白面の書生が白髯の翁と並び推された当時の美妙の人気を知るべきである。
— 内田魯庵 『美妙斎美妙』 青空文庫
これは昔の本をその儘集めて、それを一つの纏まつたものとする方法で、今日存するものでは、宋代の百川學海が最も古いものである。
— ――史記より清初まで―― 『支那史學史概要』 青空文庫
作例 · 標準
百川が海に注ぐように、多くの才能がこの分野に集まってくる。
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百川が合流して大河となる様子は、生命の源を感じさせる。
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彼の思想は、まるで百川が流れ込むように、様々な学説を吸収していた。
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