苦言を呈する
くげんをていする
表現動詞-サ変-特殊
標準
to give candid advice
文例 · 用例
私はこのごろ学生たちには、思い切り苦言を呈する事にしている。
— 太宰治 『新郎』 青空文庫
それだから、私はあえて、苦言を呈することにしたのである。
— ――特に江戸川乱歩氏に就て―― 『日本の近代的探偵小説』 青空文庫
人には出来ぬ、然し俺には出来るといふ信念だけがその根柢であつたから、彼に向つて直接苦言を呈する手段がなかつたのである。
— 坂口安吾 『二流の人』 青空文庫
僕がこの様に執拗に君を打ち叩き、苦楽座をやるならば全力をあげてこそやれと苦言を呈するのも、全く、俳優として現代日本の第一流者の一人であり、そしてわが深く愛する友である君に、日本新劇の正統の受継者たれと心から僕が願うからである。
— 三好十郎 『俳優への手紙』 青空文庫
近来右の弊害が余りにも目立って来たので、ここに九州での大会を機会に苦言を呈する次第である。
— 柳宗悦 『小鹿田窯への懸念』 青空文庫
あえて苦言を呈する」と。
— 戸坂潤 『読書法』 青空文庫
「いや、決して」「それなら態度を改め給え」「御注意に従って、以来気をつけます」「僕は君達の為めを思って苦言を呈するんだから、悪く取っちゃ困る」「分りました」「宜しい」「失礼致しました。
— 佐々木邦 『負けない男』 青空文庫
一月十二日(水曜) 十一時起き、田中三郎夫人来訪、此の間から三郎のこときいてゐるので苦言を呈するつもりでゐたところ、ちゃんと答が用意してあるので、拍子抜けの形。
— 昭和十三年 『古川ロッパ昭和日記』 青空文庫