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役印

やくいん
名詞
1
標準
文例 · 用例
領内にある碇山の檜の一部を払い下げる、代価として五百両受取ったという文面で、玄一郎の署名と勘定奉行の役印が捺してある、宛名は浪花屋嘉平となっていた。
山本周五郎 いさましい話 青空文庫
だが奉行所の役印はほんものである。
山本周五郎 いさましい話 青空文庫
「そのほう勘定奉行の職にありながら、責任重き役印をなおざりに致し候こと怠慢に候、よって七日間、居宅において謹慎致すべく、右、申付候――」 声代りと云ったが藩主の名ではなく、城代家老ほかに重臣たちの副署だけである。
山本周五郎 いさましい話 青空文庫
そこを利用したわけで、津田が勘定奉行の役印を盗んで捺し、碇山の檜の一部を伐り出す許可証を作った。
山本周五郎 いさましい話 青空文庫
ことに問題になるのは伐り出し許可の証書であって、奉行所の役印が捺されている点、どうしても玄一郎の責任はまぬがれないだろう。
山本周五郎 いさましい話 青空文庫
そこで津田は主謀者となのり、証書は自分が作り、役印も自分が盗んで捺したと自訴したのである。
山本周五郎 いさましい話 青空文庫