来仕
きし
名詞
標準
文例 · 用例
「薬師脇立不動之儀、正徳歳中山内監物殿御盗被成候所、於当村不思議之事出来仕、是ハ不動尊無御座故ト申、迎帰、薬師一同奉修覆畢」 と云う文句があった。
— 田中貢太郎 『不動像の行方』 青空文庫
元来仕えるとは、君臣主従など言う上下の身分を殊にして、下等の者が上等の者に接する場合に用うる文字なり。
— 福沢諭吉 『女大学評論』 青空文庫
昼夜兼行に勉強しても、元来仕事に手間のかかる彼には出来上るかどうか疑問である。
— 芥川龍之介 『文章』 青空文庫
物見車の方の正本に「右の正本近々出来仕候。
— 折口信夫 『由良助の成立』 青空文庫
昨日は終日舞台かけで、村で唯一人の大工は先月来仕かけて居る彼が家の仕事を休んで舞台や桟敷をかけた。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
呉祖孫堅以来仕えてきた譜代の大将であり、しかも武勇はまだ少しも老いを見せていない。
— 望蜀の巻 『三国志』 青空文庫
日露の國境はエトロフ島とウルツプ島の間、カラフト島は境界をわかたず從來仕來りの通りと決定。
— 徳永直 『光をかかぐる人々』 青空文庫
偖大變到來仕、誠に紅涙にまみれ、心氣|絶々に罷成、悲憤の情御察可被下候。
— 西郷隆盛 『遺牘』 青空文庫