巧々
巧々
名詞
標準
文例 · 用例
」「おおさいかにも紋十郎じゃ、おおかたこうと眼を付けて、計られると見せて置いたら、いつかこっちの壺に填り、女|賢うして牛売り損ない、可愛い男を汝が手で、巧々死地へ落とし入れたなあ。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
昨夜は、ようも巧々と贋金を掴ませやったの。
— ROMEO AND JULIET 『ロミオとヂュリエット』 青空文庫
だが、如何にも、其が「技巧々々して」ゐる限りは、浅まな気がする。
— 折口信夫 『手習鑑雑談』 青空文庫
まつたくもつて、巧々ペテンにかかつたのである。
— 坂口安吾 『盗まれた手紙の話』 青空文庫
……自分から手をまわしたのは、貴様の高僧めかしたことばに巧々と騙かられたのだ。
— 地の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
どうして、この二人が、あとから尾いて来るのを知って、巧々と誘き寄せたのだろうか) と、耀蔵は、ときめく胸の中で、今さら、塙江漢の六感のするどさと、その鬼謀に、舌をまいていた。
— 吉川英治 『牢獄の花嫁』 青空文庫