ふとした
ふとした
連体詞頻度ランク #22703 · 青空 0 例
標準
impulsive
文例 · 用例
油地獄にも、ならずものの与兵衛とかいう若い男が、ふとしたはずみで女を、むごたらしく殺してしまって、その場に茫然立ちつくしていると、季節は、ちょうど五月、まちは端午の節句で、その家の軒端の幟が、ばたばたばたばたと、烈風にはためいている音が聞えて淋しいとも侘びしいとも与兵衛が可愛そうでならなかった。
— 太宰治 『音に就いて』 青空文庫
だが、ふとしたことから、私は現実のおまえに気付かせられることがある。
— 岡本かの子 『巴里のむす子へ』 青空文庫
君がふとしたことから跋文を紛失したと青い顔をして来たときに思つた。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
それが貴方とふとしたことからトア・ズン・ドルで背中合せになってから、私は貴方が矮小でこざかしい日本人であることを知りながら貴方が慕わしくてならないのです。
— 吉行エイスケ 『孟買挿話』 青空文庫
何の関係もないことであるにもかかわらず、ふとした錯覚で何かしら関係があるような気がしたのは、たしかに自分の頭の迷誤である。
— 寺田寅彦 『ある探偵事件』 青空文庫
ところが、最近、ふとしたことから、この空想の致命的な誤算が曝露してしまった。
— 梶井基次郎 『愛撫』 青空文庫
S―は最初、ふとした偶然からその女に当り、その時、よもやと思っていたような異様な経験をしたのであった。
— 梶井基次郎 『ある心の風景』 青空文庫
男の児がふとした拍子にこの窓を見るかもしれないからと思って彼は窓のそばを離れなかった。
— 梶井基次郎 『城のある町にて』 青空文庫
作例 · 標準
ふとした瞬間に、昔の恋人と一緒に歩いたこの道を思い出すことがある。
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通勤電車で見かけたふとした出来事が、新しい小説のアイデアに繋がった。
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ふとした言葉の行き違いから、長年の親友と口をきかなくなってしまった。
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