側妻
そばめ
名詞
標準
文例 · 用例
客人は、二十七八歳の、弱い側妻を求めていた。
— 太宰治 『雌に就いて』 青空文庫
従ってこの物語も終ったわけであるが、四方木田鶴子は妖婦というのでもなく、彼女は古神のためには貞淑な忠実な側妾だった。
— 海野十三 『千早館の迷路』 青空文庫
「家康の子、男女合はせて十六人、之れを生みし腹は十人、夫人の産みし二子を除きては、余は皆側妾の所出なり。
— 芥川龍之介 『大久保湖州』 青空文庫
つまりそれが、ほんの束のま殿様の側妾の地位にのぼせられるという、格別の名誉を予言する最初のしるしだったからである。
— TUPEJNYJ HUDOZHNIK 『かもじの美術家』 青空文庫
驚いた顔つきで、口々に、「このお方は、お陣屋のお側妾さまだが――お上人様――どうしたわけでございます」「わしも知らぬが……ふとすれちごうた折に、ぞっと、わしの心に寒いものが触れた。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫