脇の下
わきのした
名詞
標準
armpit
文例 · 用例
四丁目で電車を下りると皿の包を脇の下へ抱えてみたが工合が悪い。
— 寺田寅彦 『まじょりか皿』 青空文庫
腕の裏側から脇の下へかけては、さかなの背と腹との関係のように、急に白く柔くなって、何代も都会の土に住み一性分の水を呑んで系図を保った人間だけが持つ冴えて緻密な凄みと執拗な鞣性を含んでいる。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
電燈がついてから、看護長が脇の下に帳簿をはさんで、にこ/\しながら這入って来た。
— 黒島傳治 『氷河』 青空文庫
この醜くさは、顏が赧くなつて脇の下から冷汗ものだ、などといふ體裁の好いものではなかつた筈だ。
— ――田中英光著『オリムポスの果實』序 『田中君に就いて』 青空文庫
二本の手は動かせないように、二人の把頭によって、しっかりと脇の下にからみつけられていた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
そして、脇の下や、のど笛をねらってとびかゝった。
— 黒島傳治 『前哨』 青空文庫
大きなボール紙のメガフォーンを脇の下にぶら下げているものもある。
— 寺田寅彦 『夢』 青空文庫
返すと見えたのは包装のボール箱だけ……又は用意して来た、ほかの下らない本を詰めたりしてモトの隙間へ突込んで、入用な本はチャント脇の下に挟みながら……チェッ。
— 夢野久作 『悪魔祈祷書』 青空文庫