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胸元

むなもと
名詞頻度ランク #25629 · 青空 220
1
標準
breast
文例 · 用例
小初は父の脱いだ薄い蒲団をそっと胸元へ掛け直してやった。
岡本かの子 渾沌未分 青空文庫
ただ、吐氣のつきさうな感覺と、腐肉を突きつけられてゐるやうな匂ひとが、むつと胸元に感じられるだけだつた。
南部修太郎 疑惑 青空文庫
私の魂は最後に、その人の胸元に向って牙を立てます。
岡本かの子 青空文庫
が、そこを追いすがって後から苦もなく羽交いに抱きかかえると、ズブリ、ひとつ胸元を刳ぐっておいて、さて、西村敬吉は心持青ざめた顔に薄笑いを浮かべて云った。
渡辺温 象牙の牌 青空文庫
かの女の堰きとめかねるような哀憐の情がつい仕草に出て、規矩男の胸元についているイラクサの穂をむしり取ってやった。
岡本かの子 母子叙情 青空文庫
彼が曾つて、殆ど感じたことのなかつた、求めても得られず、また求めようともしなかつた女性への思慕――彼は胸元をひきしぼられるやうな甘い悲哀にだん/\ひたつて行つた。
岡本かの子 老主の一時期 青空文庫
御先祖の霊前に近く、覚悟はよいか、嬉しゅうござんす、お妻の胸元を刺貫き――洋刀か――はてな、そこまでは聞いておかない――返す刀で、峨々たる巌石を背に、十文字の立ち腹を掻切って、大蘇芳年の筆の冴を見よ、描く処の錦絵のごとく、黒髪山の山裾に血を流そうとしたのであった。
泉鏡花 開扉一妖帖 青空文庫
自己の改造を決意して以来、寸分の暇も緩めず理智の匕首、自我の剪尖をもって自身の胸元につきつけ/\して自身を急き立て励ますことに慣れて来た私は、いまは木から落ちた猿同様な気持になりました。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
作例 · 標準
彼女は亡き母から譲り受けた大切なペンダントを、そっと服の胸元に隠した。
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鏡の前でネクタイの結び目を丁寧に整え、彼はスーツの胸元をぴしっと決めて出かけた。
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冷たい北風が強く吹き込み、彼女は思わずコートの胸元を合わせて身をすくめた。
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2
標準
pit of the stomach
作例 · 標準
不意の衝突で胸元を強く打ち付け、彼はしばらくの間、激しい痛みで息をすることができなかった。
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大勢の人の前でスピーチをする直前になると、いつも胸元のあたりが締め付けられるように感じる。
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ボクサーが放った鋭いボディブローが、相手の胸元に正確に突き刺さり、勝負が決した。
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