来欧
らいおう
名詞
標準
文例 · 用例
古来欧洲人の伝説によると、吾人の体内には四種の液が循環しておったそうだ。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
……もう久しく……正月の初め頃から、この病院の特等室に寝起きしている、黒木繁という患者で、元来欧洲航路のカーゴボートの一等運転手であったのが肺尖を患った揚句、この病院の新聞広告を見て静養しに来たものだそうである。
— 夢野久作 『復讐』 青空文庫
欧洲の理想界に形而上派の興りてより、漸くにして古代の崇高なるプラトニックの理想的精神を復活せしめ、爾来欧洲の宗教界、詩文界に生気の活動し来りたるを見る。
— 北村透谷 『各人心宮内の秘宮』 青空文庫
元来欧米の法曹界では、多くは古雅なる法服を用いて法廷の威厳を添えているので、裁判所構成法制定当時の司法卿山田顕義伯は、我国でもという考えを起し、黒川博士にその考案を委託した。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
かくして、この石壁法は、爾来欧洲諸国の学者の研究の好題目となったが、ことにドイツにおいてはこれに関する有名な著書も多く現われた。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
斯う云ふ事に就ても従来欧洲を視察して帰る日本の官人の報告が粗漏だと思ふ。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
上国ニ遊びし頃、深君恩の辱を拝し海軍ニ志あるを以、官請爾来欧心刻骨、其術を事実ニ試とせり。
— 慶応二年十一月 溝淵広之丞あて 『手紙』 青空文庫
国粋的な体系を建設するためには、現代の国際的な(普通外来欧米思想と呼ばれる)範疇では都合が悪いので、わざわざ古代的範疇が持ち出される。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫