貧民窟
ひんみんくつ
名詞
標準
slum
文例 · 用例
たとえば「忠弥」の貧民窟のシーンでもがそうである。
— 寺田寅彦 『映画時代』 青空文庫
そして、貧民窟を横ぎった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
貧民窟の向う側は、青い瓦の支那兵営だ。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
一輪車は菱形の帆をふくらましたまゝ貧民窟から、その兵営の土煉瓦のかげへかくれて行った。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
貧民窟の掘立小屋の高粱稈の風よけのかげでは、用便をする子供が、孟子も幼年時代には、かくしたであろうと思われるようなしゃがみ方をして、出た糞を細い棒切でいじくっていた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
貧民窟から、二人の支那人が引っぱって来られると、上川は、それによって、焦慮と、憤怒と、冷かされた鬱憤を慰めるものゝように、拳を振りあげて支那人に躍りかゝった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
十四人が、汗のにじんだ手拭をさげ、石鹸は一ツも持たずに、マッチ工場から、貧民窟とは反対側の雑草が青濃く茂っている広場を横ぎった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
札幌の貧民窟と云はれるその界隈で流行り出した赤痢と云ふ恐ろしい病気の事を薄々気味悪くは思ひながら、お末は力三の手から真青な胡瓜を受取つた。
— 有島武郎 『お末の死』 青空文庫
作例 · 標準
戦後の混乱期、焼け野原に立ち並んだバラック小屋はまさに貧民窟だった。
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衛生環境が最悪な貧民窟では、一度感染症が発生すると爆発的に広まってしまう。
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「この小説は、ロンドンの貧民窟で生き抜く孤児の物語を描いている」
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