幻辞.com

貝鍋

かいなべ
名詞
1
標準
文例 · 用例
こんな夜は、長火鉢に貝鍋をかけ、銅壺に酒をあたためて、静かで長い夕食をとる。
中谷宇吉郎 貝鍋の歌 青空文庫
貝鍋の魚には、いろいろためしてみたが、けっきょく一番安くて、一番味のない、ほっけに落ちついた。
中谷宇吉郎 貝鍋の歌 青空文庫
貝鍋に昆布を一枚しき、このほっけの切身と豆腐を入れ、せりか三つ葉の青味を少し加えて、湯でくつくつと煮る。
中谷宇吉郎 貝鍋の歌 青空文庫
毎度のことで、われながら少し気もひけるが、細君に筆と紙の用意をさせ、貝鍋を中心に、雑然たる食卓の風景を、墨絵に描く。
中谷宇吉郎 貝鍋の歌 青空文庫
家族が東京へ移ってからは、北海道の貝鍋とは、縁が切れた形である。
中谷宇吉郎 貝鍋の歌 青空文庫
東京でも、まれには、貝鍋をするが、どうも中身が上等すぎるうらみがある。
中谷宇吉郎 貝鍋の歌 青空文庫
しかしそれでも、貝鍋にはやはり特殊の風味があって、私は好きである。
中谷宇吉郎 貝鍋の歌 青空文庫
土鍋はアルミからみたら、ずっとよいが、それでも貝鍋には、はるかに及ばないような気がする。
中谷宇吉郎 貝鍋の歌 青空文庫