羽根扇
はねせん
名詞
標準
文例 · 用例
そして女房は、夜目にもあざやかな白地に|トラムペツト・フラワーの縫取りを施した白孔雀のやうなアルジエリア・マンに包まれて、婀娜たる羽根扇を擬して、片脇には胡桃色の軽快なリイガルを抱へ、脚には七宝を鏤めた鞣皮のサンダルを結んだ。
— 牧野信一 『ゾイラス』 青空文庫
……立ちどまって、こちらを見て、サッとはにかんで、持っていた金色の羽根扇をパラリと開いて、顔をかくして、手元の骨の間から客席を見る。
— 三好十郎 『殺意(ストリップショウ)』 青空文庫
コトリと音がして、肱で押された羽根扇が卓から床に落ちる) ……(それに気附き、ユックリした動作で下を向き、白い頭と左腕をしなやかに伸ばして扇を拾いあげる……白鳥が何かをついばんでいる)(ユックリと身を立てたかと思うと、声は立てずに笑って、調子がクラリと変って、軽快に)ごたいくつ、こんな話?
— 三好十郎 『殺意(ストリップショウ)』 青空文庫