凝念
ぎょうねん
名詞
標準
concentration of thought
文例 · 用例
君のセンチメンタリズムの信条はまさしく木炭が金剛石になるまでの永い永い時の長さを、一瞬の間に縮める、この凝念の強さであらう。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
日本人の入院患者は寝たら寝たきり椅子にかけたらかけつぱなしで窓外に青々とした樹木もあり深い蒼穹もあることをとんと知らないかの如く徒らに木像の如く凝念と鬱を凝らしてゐるにすぎない。
— ――夢と知性―― 『吹雪物語』 青空文庫
結局立ち上つて歩くだけの足損だと観念の臍をかためてゐるうえでの凝念自若たる木像であらうと思ふ。
— ――夢と知性―― 『吹雪物語』 青空文庫
唯隣座の凝念思索の妨をなすことを得ず」「人の傘笠を戴き、人の履物をはくことを許さず。
— 小金井喜美子 『鴎外の思い出』 青空文庫
神心の凝念が足らん!
— 吉川英治 『剣難女難』 青空文庫