練れる
ねれる
動詞-一段動詞-自動詞
標準
to be well-kneaded
文例 · 用例
斯様いう人だったので、若し其儘に歳月を経て世に在ったなら、其の世に老い事に練れるに従って国家有用の材となって、おのずから出世栄達もした事だったろうが、好い松の樹|檜の樹も兎角に何かの縁で心が折られたり止められたりして、そして十二分の発達をせずに異様なものになって終うのが世の常である。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
鹿児島の肉は粘稠あまき乳練れるごとき味ひはこれぞ祖国の土の歌、かの夏の日の勤労の詩なりかし。
— 岸田國士 『生活のうるほひ』 青空文庫
近午の空は天心にいたるまで蒼々と晴れて雲なく、一碧の海は所々練れるように白く光りて、見渡す限り目に立つ襞だにもなし。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
衣がすっかり練れると、土なべのまま、熱灰の上にのせた。
— SANS FAMILLE 『家なき子』 青空文庫
気持がほんとうに練れるまでは、五年でも十年でも考えるがいい。
— 第三部 『次郎物語』 青空文庫
私は君の心の中でそれが練れるのをいつまでも待っている。
— 第三部 『次郎物語』 青空文庫
「議会が停会のお蔭で、ゆっくり頭をやすめて質問演説の草案が練れると思ったが、時々邪魔が入るのではかどらない。
— 大鹿卓 『渡良瀬川』 青空文庫
世にやくねれる、戀にや惱める、避暑の頃よりして未だ都に歸らざる、あこがれの瞳をなぶりて、風の音信るともあらず、はら/\と、櫨の葉、柿の葉、銀杏の葉、見つゝ指の撓へるは、待人の日を算ふるや。
— 泉鏡太郎 『婦人十一題』 青空文庫
作例 · 標準
このパン生地は、職人が丁寧に練れており、とても滑らかな仕上がりになっている。
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粘土がしっかりと練れていると、造形しやすく、ひび割れも起きにくい。
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蕎麦粉と水が均一に練れているかどうかで、蕎麦のコシが決まる。
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標準
to be seasoned
作例 · 標準
この料理のソースは、じっくり時間をかけて練れており、複雑で深みのある味わいだ。
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経験豊富な料理長が、長年かけて練れた秘伝のタレは、どんな食材にも合う。
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彼の書く小説は、人生経験が豊富に練れていて、読者の心に響く。
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