長汀曲浦
ちょうていきょくほ
名詞
標準
long stretch of winding beach
文例 · 用例
私は生洲から上げたばかりという生け鱸の吸ものの椀を取上げて、長汀曲浦にひたひたと水量を寄せながら、浜の椰子林をそのまま投影させて、よろけ縞のように揺らめかし、その遙かの末に新嘉坡の白亜の塔と高楼と煤煙を望ましている海の景色に眼を慰めていた。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
長汀曲浦の觀、つぶさに其の美をつくせり。
— 大町桂月 『常磐の山水』 青空文庫
島の奇なることは、松島にくらぶべくもあらねど、屏風の如き山々と、長汀曲浦の觀とは、或ひは勝るとも劣らざるを覺ゆ。
— 大町桂月 『常磐の山水』 青空文庫
長汀曲浦ゆきつくして、兩岸に人家點綴する處、即ち加藤洲也。
— 大町桂月 『北總の十六島』 青空文庫
折ふし延宝二年|臘月朔日の雪、繽紛として六美女の名に因むが如く、長汀曲浦五里に亘る行路の絶勝は、須臾にして長聯の銀屏と化して、虹汀が彩管に擬ふかと疑はる。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
其処へ到着するまで車はうねうねした坂道を唸りながら駈け登ったが、坂道を曲る度に展望が開けて、夕映の空を背景として斑らに雪を戴いたエトナの高峰が次第次第に高くなり、その裾野がイオニア海に滑り込んで幾つもの長汀曲浦を造っているのが瞬間ごとにより広く見晴るかせるようになって行くのが愉快だった。
— 野上豊一郎 『エトナ』 青空文庫
長汀曲浦と言いたいが、曲浦の趣はなくて、ただ長汀長汀ですから、単調を極めたものです」「でも、不思議に飽きません。
— Ocean の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
私の歩いて来た街道は、白泡の砕けている海岸に沿うて長汀曲浦の続く限り続いている。
— 谷崎潤一郎 『母を恋うる記』 青空文庫
作例 · 標準
遠くまで続く長汀曲浦は、夕日の絶景スポットとして有名だ。
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船旅では、眼下に広がる長汀曲浦の風景を楽しんだ。
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その島には、手つかずの自然が残る長汀曲浦がいくつもあった。
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