一縷の望み
いちるののぞみ
表現名詞
標準
sliver of hope
文例 · 用例
それで医者ならば生き返らせることができるかとの一縷の望みをかけて、いっせいに医者に思いをあつめた。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
だがやつぱり不治なぞといふことはないだらうと、私は猶|一縷の望みは消さないで持つてゐたことに、誇りをさへ感じた。
— 中原中也 『亡弟』 青空文庫
しかしその一縷の望みも絶え、今はその死を安からしめるために人々は集まり、慰めの言葉で臨終を見送ろうとするのだった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
私には、まだ、かすかに一縷の望みがあったのでした。
— 太宰治 『恥』 青空文庫
」 しかし、心では一縷の望みを捨て切れなかった。
— 太宰治 『薄明』 青空文庫
今までは不安ながらも一縷の望みをつないでいたのであるが、その縁談がいよいよ破裂と定まって源兵衛夫婦の失望はいうまでもなかった。
— 岡本綺堂 『くろん坊』 青空文庫
いわんや一縷の望みを掛けているものならば、なおさらその覚悟の中に用意が無ければならぬ。
— 伊藤左千夫 『水害雑録』 青空文庫
甲州屋に取っては、それがおぼつかない一縷の望みであった。
— 半七先生 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
手術は成功したが、患者が回復するかどうかは一縷の望みにかかっている。
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絶望的な状況でも、私たちはまだ一縷の望みを捨てていない。
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あの時、一縷の望みにすがり、必死に努力した結果が今につながっている。
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