顔筋
がんきん
名詞
標準
文例 · 用例
」 口にはださないが、竹童の顔筋肉はそういう風に引きしまっていた。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
あるとき各流の宗匠ことごとく環視の中で献茶の手前、長盆の乱れ飾という台子の奥儀をすらすらと顔筋一つ動かさず、並みいる宗匠これにはアッと舌を巻いた。
— 山本笑月 『明治世相百話』 青空文庫
ために時々、顔を顰めると、その顔筋肉が無数の瘤みたいに動き、そしては、くわっと大きな眼をひらき直していた。
— 風の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
漂渺たる神韻漸くにして高まつて、現實に奏で出す笙の音と聞きなされる頃には、參列者――少くとも自分の顏筋は少しく緊張の度を弛めた。
— 羽田亨 『賢所御神樂の儀』 青空文庫