立ち会い
たちあい
名詞
標準
文例 · 用例
安岡は故郷のあらゆる医師の立ち会い診断でも病名が判然しなかった。
— 葉山嘉樹 『死屍を食う男』 青空文庫
――人も立ち会い、抱き起こし申す縮緬が、氷でバリバリと音がしまして、古襖から錦絵を剥がすようで、この方が、お身体を裂く思いがしました。
— 泉鏡花 『眉かくしの霊』 青空文庫
助手三人と、立ち会いの医博士一人と、別に赤十字の看護婦五名あり。
— 泉鏡花 『外科室』 青空文庫
なにがし公と、なにがし侯と、なにがし伯と、みな立ち会いの親族なり。
— 泉鏡花 『外科室』 青空文庫
ここにあなたの偽物がまいって居りますから、どうか御立ち会いの上で御吟味をねがいとう存じますが……」 はじめの女はいよいよ顔色を変えたが、彼女はもう度胸を据えたらしく、急ににやにや笑い出した。
— 奥女中 『半七捕物帳』 青空文庫
立ち会いの医者の意見も同様で、おそらくお節が突然に乱心して、夫を殺し、自分も自滅したのであろうというのであった。
— 大阪屋花鳥 『半七捕物帳』 青空文庫
刃傷事件に座して、親族立ち会いの上で詰め腹を切らされた十九歳の少年の祖母になる人が、愁傷の余りに失心しようとした。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
やっているうちに立ち会い役人の目を盗んですりかえようと思ったのだというのは最も常識的な解釈で、それを否定する事はむつかしい。
— 寺田寅彦 『路傍の草』 青空文庫