燃え狂う
もえくるう
動詞
標準
文例 · 用例
之れを聞いている瑠璃子も、身体中が、猛火の中に入ったように、烈しい憤怒のために燃え狂うのを感じた。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
彼は、その燃え狂う身体を、何物かに打ち突けたいような気持で走った。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
今は燃え狂う業火であった。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
ちょうど月輪の連中が途上に休んでいるころおい、不死身の泰軒は、燃え狂ういわし屋の屋内を火の粉の一つのように駈けまわって、「あ!
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
………………………………………………………………………………… 燃え狂う真紅の焔が鎮まったかとおもうと、やがて、あの冷たい透き徹った不思議な焔がやって来た。
— 原民喜 『火の唇』 青空文庫
僕の眼のなかには願望が燃え狂う。
— 原民喜 『鎮魂歌』 青空文庫
僕の眼のなかに一切が燃え狂う。
— 原民喜 『鎮魂歌』 青空文庫
(片手を下し、後方に静かに退場しつつ)如何にFなる魔法使いが、銀の竪琴に魔を呼ぶか、如何にレモンの花の咲く南方の国の人々が、燃え狂う恋路を辿り行くか、諸君はこの幕が開くと共に、残る方なく知ることが出来ましょう。
— 国枝史郎 『レモンの花の咲く丘へ』 青空文庫