習者
習者
名詞
標準
文例 · 用例
このような時代においてもしある科学の全般にわたって間口も広く奥行も深く該博深遠な知識をもった学者があって、それが学習者を指導し各部分の専門的研究者や応用家の相談相手になって行くとすれば実にこの上もない事である。
— 寺田寅彦 『科学上における権威の価値と弊害』 青空文庫
こんな心持は馬鹿々々しいと申せば、それぎりだが、ある種の飲酒常習者には容易く心底から同感出来るであらう――この歎きこそ、正しく知る人ぞ知るに相違ない。
— 牧野信一 『好日の記』 青空文庫
飲酒常習者の白面は兎角はにかみ易いものであるが、こんな風に閑さへあればあちこちと歩きまはつてゐるうちに、次第にわたしは健康を取り戻し、漸く夕べの食膳なる一盞の液体に千金の価値を見出すに至つた。
— 牧野信一 『或るハイカーの記』 青空文庫
」「常習者にはさつぱり面白くもないが……」 青木はいひかけて、「何だ、厭にのろ/\とやつて来るぢやないか、おい、雪子!
— 牧野信一 『ダイアナの馬』 青空文庫
というのは、あの人と妾とが、こんな風に唐突に知りあうようになって、しかし互いの性質も境遇も知るまもなく、いきなり狂いじみた恋人同士になった過程について、世間の人は、この上なく妾たちを軽蔑し、それは、妾たちが、そうした不しだらな恋愛の常習者だからだときめてしまうにきまっていると思うからなんです。
— 平林初之輔 『華やかな罪過』 青空文庫
土人ながら親切な人格者で、州民の信望を一身にあつめていたのだが、これが後巴里で 〔L'Araigne'e〕 ――蜘蛛と綽名されて、名を聞いただけで巴里人を縮み上らせた天才的な、そして残虐な犯罪常習者となったのだ。
— 牧逸馬 『ロウモン街の自殺ホテル』 青空文庫
即ち、阿片を吸飲しないことには命があぶないという迄になっている中華民国人のために、その阿片常習者のために、日本政府が許可している阿片窟なのだ。
— 国枝史郎 『赤げっと 支那あちこち』 青空文庫
絵画の方でも一つの例として独習者画家団と云うのがあるが、主として職場の若い男女だ。
— 宮本百合子 『ソヴェト「劇場労働青年」』 青空文庫