大家族主義
だいかぞくしゅぎ
名詞
標準
big family principle
文例 · 用例
専務は工場の一大家族主義化を考えていた。
— 小林多喜二 『工場細胞』 青空文庫
日本の夫れは大家族主義的、相互扶助的であるが、米国の夫れは、利己主義的、弱肉強食的である。
— 国枝史郎 『世界の裏』 青空文庫
大家族主義の田舎の家に育った葉子のことなので、そこに初めて子供たちと一つの新らしい自分の世界をもつことは、何といっても楽しいことに違いなかった。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
けれども、こういう重苦しい大家族主義のなかで、妻である女性は、やはり実家の姓を頂いているし、戦乱などのとき、子供をつれてさっさと安全な実家へ避難してゆく自由ももっている。
— 宮本百合子 『離婚について』 青空文庫
作男、作女、婢女、寄食人――大家族主義の典型的に、以前は大勢の人々が、ここの家にもいたのであったが、打ちつづいた天災に家計衰え、一人去り二人去り人々去って、今はわずかに肉親だけが、主屋の片隅の一劃に、住居しているばかりであった。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
日本でも、飛騨の山中へ行きますと、一棟に四十家族も包容する大家族主義が現に行われていますが、我々の将来も、あれで行けるものか、或いはまた一人一家、少なくとも一夫一婦毎に一棟を分つという近代の行き方に則らねばならないか、我々の植民第一に、その方針を決定してかかる必要はたしかにあります。
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
これは大家族主義で有名な白川郷の農家の屋根が急傾斜なのとアベコベで、白川郷の屋根だと屋根裏部屋が前後にしか採光でぎないが、タクアン石をのッけた屋根のゆるやかな新農家は、屋根裏部屋も前後左右から採光できる。
— 秋田犬訪問記――秋田の巻―― 『安吾の新日本地理』 青空文庫
いうところの大家族主義の典型のようなものであった。
— 国枝史郎 『剣侠』 青空文庫
作例 · 標準
この会社は大家族主義を掲げており、社員一人ひとりの私生活も大切にする社風だ。
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「会社は家族だ」という大家族主義は、高度経済成長期の日本企業を支えた理念だった。
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大家族主義的な経営は結束力が強い一方で、時には閉鎖的だと批判されることもある。
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