引き込み
ひきこみ
名詞
標準
文例 · 用例
」 けばけばしいなりをして、眉毛を剃り落した青白い顔の女中が、あ、と首肯き、それから心得顔ににっと卑しく笑って引き込み、ほとんどそれと入れちがいに、とみが銘仙を着て玄関に現われた。
— 燭をともして昼を継がむ。 『花燭』 青空文庫
彼は『松葉屋』や『庄屋』がその同類として引き込みに手を廻して来るのを、きっぱりとはねつけた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
自轉車を狹い土間に引き込み、ゴトゴト音をさせてゐると、二階から下りてくる音がし、中程に足をとめて、「誰あれ?
— 島木健作 『一過程』 青空文庫
「どうもすつかり風邪を引き込みましてなあ。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
しつかり働いて汗を流さんことにや、風邪でも引き込みさうだによつて。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
主人は、「とう/\雪子に負けた」と席を外して、宗助の方を向いたが、「何うです又洞窟へでも引き込みますかな」と云つて立ち上がつた。
— 夏目漱石 『門』 青空文庫
主人は、「とうとう雪子に負けた」と席を外して、宗助の方を向いたが、「どうですまた洞窟へでも引き込みますかな」と云って立ち上がった。
— 夏目漱石 『門』 青空文庫
母は家を畳んで村へ引き込みました。
— 夏目漱石 『野分』 青空文庫