水溜め
みずだめ
名詞
標準
文例 · 用例
水溜めの木桶にも、使い残りの水がごくわずかしか残っていなかった。
— ――生きる為に―― 『山谿に生くる人々』 青空文庫
稲が刈り取られて林の影が倒さに田面に映るころとなると、大根畑の盛りで、大根がそろそろ抜かれて、あちらこちらの水溜めまたは小さな流れのほとりで洗われるようになると、野は麦の新芽で青々となってくる。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫
それを水溜めとする。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
わたしなんかまっさきにどんな下水溜めでも、掃除して見せる用意があります!
— フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー 『罪と罰』 青空文庫
この『下水溜めの問題』は、下劣きわまる性質を有しているにもかかわらず、もう幾度となく、ルージンとその若い友人の間で、不和と反目の原因になっていた。
— フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー 『罪と罰』 青空文庫
井戸といっても、撒水専門の底の浅い水溜めのようなものであったから、やがて石でいっぱいになり、水が溢れてしまった。
— 坂口安吾 『復員殺人事件』 青空文庫
廃れた古い水溜めの近くで彼女に追っついた。
— LE DERNIER JOUR D'UN CONDAMNE 『死刑囚最後の日』 青空文庫
かのトタンの桶は、入浴の具になるかはりに、天水溜めに役立つべく、浴室のタンクの側に置かれた。
— 正宗白鳥 『水不足』 青空文庫