細大漏らさず
さいだいもらさず
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文例 · 用例
ソバケーヴィッチの拵らえた農奴目録は実に完全無欠で、その詳細なことは驚くばかりで、それぞれの百姓の性質が、『腕の達者な指物師なり』とか、『物事をよく弁え酒などは一切飲まず』などと、細大漏らさず書きこんである。
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫
彼はどの女の家では豚が幾匹仔を産んだとか、どの女の葛籠には麻布がどれだけ入つてゐるとか、また堅気な男が祭りに衣類なり家財なりの何品をいつたい酒場へ抵当に置いたとかいふことを、細大漏らさず知つてゐる。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
私はそんな手紙は出しませんが、細大漏らさずにいい送る母から聞かれたのでしょう。
— 小金井喜美子 『鴎外の思い出』 青空文庫
ある人が、溺れかかったその刹那に、自分の過去の一生を、細大漏らさずありありと、眼の前に見た事があると云う話をその後聞いたが、自分のこの時の経験に因って考えると、これはけっして嘘じゃなかろうと思う。
— 夏目漱石 『坑夫』 青空文庫
ですから、警手が規定のやうに巡視しながら、独言を云つたり、欠伸をしたりする音は勿論、どんな歩調で歩いてゐるか、また、事故のあつた場合、つまり、出火を認めたときとか盗賊を発見した時にどうした処置をとつたか、どの程度に活躍したか、といふことが細大漏らさず録音される訳ですね。
— 酒井嘉七 『静かな歩み』 青空文庫
私自身の悪夢と極めて――細大漏らさず――類似していることからして、それがどんな特徴を持っているかは疑う余地がなかった。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『時間からの影』 青空文庫
ほかでもない、これからすぐ立ち上がって、ニコジーム・フォミッチの傍へ行き、昨日の事を細大漏らさずくわしく話した上、それから家へ一緒に案内して行って、隅っこの穴に隠してある品々を見せてやりたくなったのである。
— フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー 『罪と罰』 青空文庫
作例 · 標準
彼は事件の経緯を、細大漏らさず捜査官に話しました。
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この報告書には、プロジェクトの進捗が細大漏らさず詳細に記載されています。
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旅行の計画は、細大漏らさず準備しておかないと、当日何かと不安になるものです。
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