痩せっぽち
やせっぽち
名詞
標準
skinny person
文例 · 用例
二匹居るうちの黄色い方の痩せっぽちの男猫が、他には何の能もない代りに蛾をつかまえることだけに妙を得ている。
— 寺田寅彦 『烏瓜の花と蛾』 青空文庫
器量の悪い女は、よくその髪をほめられると、チェホフの芝居にもありましたが、僕はこんな痩せっぽちで、顔色も蒼黒く、とにかくその容貌風采に於いては一つとしていいところが無いのは、僕だって、イヤになるほど、それこそ的確に知っているつもりです。
— 太宰治 『女類』 青空文庫
その小さな身体の上部を洗足の伯父が持ち、下を看護婦が支えて、白木の棺に入れた時、三造は、こんな小さな痩せっぽちな伯父がこれから一人ぼっちで棺の中に入らなければならないのかと思って、ひどく傷々しい気がした。
— 中島敦 『斗南先生』 青空文庫
巨大な・捲鬚の・赭ら顔の・片脚の・あの男と、蒼ざめた痩せっぽちの俺とが、一緒に秋のスコットランドを旅した時の、あの二十代の健かな歓びを思っても見ろ。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
痩せっぽちの手はほんの少しより袖から出ていない。
— 空蝉 『源氏物語』 青空文庫
あたしのように痩せっぽちだと、さっきのように直きにぶっ倒れるよ」 こう言ううちにもお絹の眼には、小肥りに肥ってやや括れ頤になっている若いお里の丸顔がありありと映った。
— 岡本綺堂 『両国の秋』 青空文庫
――彼はそう思いながら、痩せっぽちの腿の痛さを怺えなければならなかった。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
こんなことなら、もっと痩せっぽちに生まれてくればよかったと思いましたがもう間にあいません。
— 海野十三 『怪塔王』 青空文庫
作例 · 標準
昔の彼は痩せっぽちだったが、今は筋肉隆々だ。
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「あんた、もっと食べなさいよ、痩せっぽちになっちゃうわよ!」と母親が言った。
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その犬は保護された時、骨と皮ばかりの痩せっぽちだった。
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